薬局からのお知らせ

<薬剤師からのメッセージ>
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スタッフ紹介

入院・外来の調剤を担当している元気でパワフルな3人です。いつも窓口では親切で丁寧な説明をしてくれています。頼りがいがあって、とーっても安心!

非定型抗精神病薬について 第1回)

      治療薬の概要について

  定型抗精神病薬非定型抗精神病薬のおおまかな違いについて

      定型抗精神病薬

   神経伝達物質のうち主にドパミンに関わっており、神経細胞の末端から
  放出されたドパミンを受容体が受け取るのを邪魔します。
  分裂病急性期の脳内では、ドパミン受容体が過剰に増えていて
  働き過ぎの状態にあることが分かっています。
  その働き過ぎの状態を、薬を使って通常の状態に戻すと
  幻覚や妄想、興奮や混乱が治まるというわけです


  脳の中には実に多くの神経細胞(ニューロン)がネットワークのように張り巡らされています。
  この神経細胞から神経細胞へと、さまざまな信号がやり取りされており、その役割を担って
  いるのが神経伝達物質と呼ばれるもので、ドパミンやセロトニンなどいろいろな種類のある
  ことが確認されています。
  メジャー・トランキライザーとも呼ばれる抗精神病薬は、分裂病薬物療法の基本治療薬で、
  これら神経伝達物質に作用することにより脳内のバランスを修正します。
  現在では「定型抗精神病薬」、「非定型抗精神病薬」定型抗精神病薬のうち効果が
  持続する「持効性抗精神病薬」、の大きく3タイプがあります。

  
    


      非定型抗精神病薬

    特徴は、主に神経伝達物質のドパミンだけではなく、セロトニンにも
   作用するということです。セロトニンへの作用が、副作用を軽減したり、
   陰性症状にも効果をもたらすといわれています。
   非定型抗精神病薬は精神分裂病の陽性症状に効果があるだけでなく、
   再発予防効果が高い、副作用が少なく弱い、また従来の効きにくいと
   された陰性症状にも効果がある・・・・・など
   大きな期待を背おって登場した治療薬です。



   

  
    代表的統合失調症の症状について


   上記の薬剤の説明の中で陽性症状、陰性症状、副作用等がでてきましたが
   それらの代表的症状について触れておきたいと思います。

       主な陽性症状
       幻視  正常な人には見えないものが見える
       幻聴  正常な人には聞こえない声が聞こえる
       妄想  明らかにありえない考えを正しいと信じ込む
            
           妄想の種類としては
           迫害妄想  自分は周囲から迫害されていると思い込む
           誇大妄想  大発明をしたとか、大金持ちで何でもできると思い込む
           関係妄想  自分がある事件に絶対に関わっていると思い込む
           身体妄想  自分の身体が変わったと思い込む
           罪業妄想  犯罪を犯したと信じ込む
           嫉妬妄想  妻(夫)が不倫をしていると思い込む
       焦燥感  イライラ

       激しい興奮 精神運動興奮
       奇異な行動 奇怪な格好や空笑

      無意味な行動を繰り返す

      攻撃的な行動など
      思考形式の障害 支離滅裂な言葉、不可解な返答など

      場にそぐわない感情など



       主な陰性症状

        自閉          引きこもり、自分の殻に引きこもること
        無為         意欲が低下し、何に対しても関心がなくなること
        情動の平板化
        情動鈍麻      表情が乏しくなる、自発性がなくなる、感情の変化が少なくなる
                     声の抑揚がなくなる
        思考の貧困    会話が少なくなる、会話内容が貧しくなる、すぐに返答できなくなる
                    使う単語が少なくなる
        意欲・発動性欠如
                    身だしなみに気を遣わなくなる、だらしなくなる
                    仕事や勉強が長続きできない
        快感消失・非社交性 趣味や娯楽などへの関心が薄れる、性的関心の低下
                       親近感を感じなくなる
        注意力の障害    ぼーっとしている、物事に集中できない 


      

          主な副作用

     錐体外路症状
      手足の筋肉が緊張する、動作が鈍くなる、手が震える、といったパーキンソン症状
      目が上を向いたままになる、舌が出たままになるといったジストニア
      足がむずむずする、じっとしていられないといったアカシジアが代表例
      ちょこっと、注意!!!
      体が固い、動作が鈍いなどの副作用で活動性が低下する場合は、
      陰性症状と見分けることが難しいため、注意が必要です。

   

     自律神経症状
       口が渇く、唾液が通常より多くなる、目がぼやける、便秘をする、といった症状。
       自律神経症状を引き起こすのは薬剤の抗コリン作用が原因である場合が多いのです。
  
    
 
     抗ヒスタミン症状
       抗ヒスタミン症状は、急性期で興奮が強い場合には気を静める効果がありありがたいのですが
       眠気、だるい、体重増加などがでることがあります。さらに興奮状態を静める作用が強すぎて、
       ぼーっとしてしまうこともあります。

   
     悪性症候群
       急性期の状態で心身ともに疲労が激しいとき、大量の抗精神病薬を投与すると起こることが
       確認されています。一方、ハロペリドールの1回注射でも発生することが報告されています。
       率は高くありませんが、高熱、発汗、唾液分泌過多、身体硬直がみられます。

       
 
      遅発性ジスキネジア
       長期間服薬を続けていると起きることがあります。症状は、口を無意識にもぐもぐさせる、
       頭や肩を無意識に動かし続ける、といったものです。一度この症状が起きると、
       なかなか改善しないのですが、頻度としては多くありません。

   
 
     生理不順、性欲減退
       ホルモン型の副作用。女性の場合、生理不順や乳汁分泌などが報告されています